フガドコ

広島見るもの歩くとこ

2010年02月

先日、広島の公共交通のありかたを大きく変える可能性のある2件の事業が報じられました。

1点目はJRとアストラムラインの白島線駅の設置。
これを報じた中国新聞から引用しますと「広島市が、JR山陽線とアストラムラインの乗り換え拠点として白島新駅(仮称、中区西白島町)を新設する方針を固めたことが3日、分かった。2010年度に実施設計を進め、11年度に駅舎などの建設に入る。着工から3年程度での完成を目指す。
 アストラムラインの利用促進に向けては、市中心部でのJR山陽線との結節が懸案だった。計画によると、山陽線がアストラムと交差する地点にJRの新駅を建設。約120メートル南に半地下のアストラム新駅を設け、連絡通路で結ぶ。市は国の補助金の交付見通しなどを踏まえ、事業化を判断した。
 市は昨年7月の市議会建設委員会で、両駅舎や連絡通路の整備費用を約45億円と説明している。費用負担割合についても市、JR西日本、アストラムを運行する第三セクターの広島高速交通が大筋で合意したとみられる」引用終わり。
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(中国新聞より)
JRとアストラムラインの交差部に駅を設置すればいいというのはアストラムラインの建設時から言われていましたが可部線の乗客減を嫌ったJRの反対と当時はバス路線が規制されていましたので新駅設置でバス会社の収入が減るとこれを補填しないといけないという理由で見送られました。しかし、将来的には駅を設置したいということでアストラムラインには駅が設置できるように地下に平らなスペースが用意されました。今回の新駅はこれを利用します。

「市は国の補助金の交付見通しなどを踏まえ、事業化を判断した」とありますので、おそらく交通結節点改良事業での国からの補助金を見込んでいるのだと思います。この場合は基本的に国・市・事業者が1/3づつとなりますがJRが地元負担原則と主張するなら広島高速交通公社分を含めて広島市の負担は2/3の約30億円となります。細かいことは今後のことなのでしょうが新駅、特にJRの駅設置により通学する生徒に非常な恩恵のある私立学校2校は1億づつぐらい出してもいいんじゃないかとは思います。

費用分担以外にはラッシュ時の可部線の通過に支障が出るという問題が残りますがこれより少し前に発表された可部線の活性化案の中で横川駅発着の際の経路を変更する案が出ていましたので完全ではないにしろある程度の目処が立ったのだと思います。

さて、この新駅がアストラムラインの乗客増に繋がるかは少し微妙なところです。平日の昼間には多少は貢献するでしょうが、現在でもラッシュ時は3分間隔で運行している状態ですのでこれ以上の増便は無理ですし、相生通りより北側の合同庁舎を含む基町、上八丁堀付近に勤めている人たちは広島駅から徒歩が多いのです。この人たちは白島新駅が出来てもアストラムラインに乗り換えずに徒歩か自転車というパターンが多いのではないかと予想します。ですので是非とも新駅には広い駐輪場を望みます。JRとアストラムラインの新駅同士を結ぶ120mの連絡通路、この両脇のスペースを使用すれば相当な数の収容できると思うのですがどうでしょうか。
一番影響があるのは広電の横川線でしょう。元々この線は横川駅の改修に合わせて中心部への直通便を設定したのに蓋を開けてみれば連結車も必要無いほどのガラガラの路線ですので直通便の廃止の可能性は否定できません。そうなればラッシュ時の紙屋町から八丁堀にかけてのダンゴ状態が緩和されるので他路線の利用者には有難いことでっはります。
新駅設置でJR沿線の住人が週末に市内に出やすくなるのは間違いないでしょう。ただ、今のアストラムラインの駅がある紙屋町付近がそれを受け止める魅力があるかと聞かれたら答えに窮してしまうんですよね。


2番目は予算案の中に「広島駅南口広場の再整備等にかかる基本計画検討」として545万7千円が計上されていることです。
要は広電を駅前大橋経由にして広島駅前に入れるためのプランとその際の駅前広場の広電・バス・タクシー乗り場のレイアウトを考えるということです。
この際、一番問題になるのが広電が駅前大橋をどう通過するかです。理想をを言えばウィンズ広島前あたりから高架化し広島駅へは2階で接続するようにすれば橋上駅から改札を通り抜ければすぐに乗り換えられ非常に便利になりますし、信号にもかからない。しかし、既存の橋の上に高架の支柱を建てるのって可能なんでしょうか?
駅前大橋は軌道系交通機関が通ることを前提にしているといわれることがあるのですがこれは都市伝説みたいなもので実際は少々違います。駅前大橋建設時に将来地下鉄が通る可能性を考慮して旧橋の基礎を撤去しただけの話です。この時撤去にかかった費用が6億円。橋が完成した後に撤去すると20億円以上かかるというので撤去に踏み切ったのですがこの時点では交通体系をどうするかなど全く決まっていなかったのとこの費用を議会を通さずに工事費の中で工面して全て市当局でやったのがバレて議会は大いに紛糾しました。今回、地下を通らないとなったら無駄金使いやがってと糾弾され市からすれば悪夢の再来となるのでしょうか。しかし、地下を通すとなれば川底の下を通るので相当な深さとなり現在の広島駅南口地下広場よりもかなり下に駅を設置することとなり橋上駅化したJR広島駅からの乗り換えは相当不便になります。国土交通省の調査報告(PDF注意)でも橋の上を車と一緒に並んでますんで平面で行くしかないんでしょうね。


これら2駅に対し、全く話題になっていないのに一歩先行した形になっているのが西広島駅です。西広島駅はアストラムライン延伸計画と整合した先行計画として交通結節点整備を計画し、昨年度から調査・検討をはじめ今年度末までに南北自由通路・駅舎バリアフリー化・南北広場暫定整備の基本計画の検討を終えることになっています。19a266ed.jpg


アストラムラインの延伸計画自体は現在休止していますがこの計画の受け入れ口なる西広島総合駅を先行して整備しようという計画です。10年度の当初予算には計上されていませんが順調に行けば実地設計が6月頃の補正予算で上がるのではないでしょうが。

アストラムライン延伸計画そのものにも反対がある中で先行計画で既成事実を積み重ねる広島市のやり方は異論のある方もいるでしょうがこの新線は市としてはやらないんわけにはいかない理由があるのです。アストラムライン西風新都線の高架の受け皿となるのは都市計画道路・己斐中央線なのですがこれはボンバスのすれ違いにすら難儀する道しかない地元からすれば悲願ともいえる道路なのです。この道路の建設と合わせて区画整理を行い己斐上方面から西広島駅北口に抜けられるようにする、同時に現在の県道を改良し平和大通り方面へ抜けやすくする。この道路は安佐南の春日野団地へ通じていますし、高須台からもほんの少し取り付け道路をつけるだけで行き来が可能になります。この己斐中央線1本で太田川西岸の旧国道54号や西広島バイパスの渋滞緩和する可能性があるのです。
さらには広電が計画しているショッピングセンターを核とする大型団地はアストラム新線の上です。今でも草津沼田道路は高速4号入り口や五月ヶ丘交差点で飽和状態です。外環状線を一気に作れないのであればアストラム新線と己斐中央線を作るしかないのです。
私は現在の都市高速と広島市の財政再建計画それに段原再開発が一段落する平成25年あたりに大きく動くのではないかと予想をしています。

己斐橋のたもとの福島町につい先月オープンしたばかりのホルモンうどん、お好み焼き、鉄板焼きの「宇宙(うちゅう)」己斐峠から下りて来るたびに看板が気になっていたのですが休みが取れたので行ってみました。

店自体は建築業の会社の一部を改装したもので駐車場は店の前に2台くらい止めるスペースがあります。中に入るとテーブルと座敷に鉄板前のカウンター。20人くらい入るでしょうか。

昼時間を少し過ぎて入ってたので店内は先客が一人だけで、空いていた座敷に案内されました。メニューを見るとホルモンは焼きうどん・そばしかありません。看板にホルモンうどんとあるのでてっきり汁の方かと思っていたので少々びっくり。
ホルモンが食べたくて来たのでホルモン焼きうどんを頼みます。

待つこと10分少々。鉄板にのって出てきたのがコレ。
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おープニプニの触感が堪らない。ネギもいい感じ。量も妥当かな。これで700円です。
この近辺にはホルモンうどんのお店は多いですが焼きうどんで出す店は無いと思いますので棲み分けとしてはいいんでないでしょうか。私はこのホルモン焼きうどん気に入りました。次回はそばで行きたいですね。
これはメニュー一部なのですが
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お好み焼きも550円と新店にしては安いしですね。で、気になるのが右下のお好みバーガー。うーんどんなのだろう。これも次回以降の宿題ですかな。

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