フガドコ

広島見るもの歩くとこ

2013年08月

先日ロードバイクにベルを付けました。ベルはライトなどと共に自転車で公道を走る際には装着が義務付けられているものです。ロードバイクには週末しか乗らないのでこれまではクロスバイクと兼用していたのですが流石に乗る度の付け外しは面倒になりましたしネジがバカになっても困るのでロード用にコンパクトなベルを店頭で探してみました。

今回購入したのはCATEYEのOH-2400です。このベルの最大の売りは同社のライトやサイクルコンピュータを使っていればその取付バンドに共締め出来ることです。購入価格は広島の東急ハンズで税込735円でした。 62f7b611.jpg


早速つけてみたのですがライトの取付バンドをギリギリでカットしていると少し付けにくいのと締め付けが不安です。私は幸い2~3㎜残してカットしていたので問題なかったです。

共締めできない場合でも標準の取付バンドの長さが充分にあるのでコラム部分に横付で装着出来ます。4328c6a1.jpg


音はそう大きくないのですが充分じゃないでしょうか。

以前取り上げた原爆ドーム隣接のオフィスビル「広島マツダ大手町ビル」の改修計画が8月8日にビルを所有する広島マツダより発表になりました。

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(日経ケンプラッツより転載 三分一博志建築設計事務所提供)


1978年完成の地上12階建て地下1階の既存「広島マツダ大手町ビル」を高さは現状の51.5メートルを変えずで地上14階建て地下2階に改修します。既存建物に耐震補強や改修をし、展望台や物産館機能などの観光客向け機能をを拡充しビル名も「広島ピースタワー(仮称)」となります。改修の総事業費は40億円。展望台への年間入場者数は原爆資料館の入館者の3分の1に当たる年38万人の一般利用を見込んでいます。2013年9月に施工者を選定し、12月に着工、被爆70年目に当たる2015年夏の完成を目指します。ビルで会見した松田哲也社長は「ドーム周辺に憩いの場をつくり、広島の復興の歩みや美しい街並みを世界に伝えたい」と強調しました。

発表された改修計画では既存の12階建てビルの屋上部分に庇付きの展望台「平和の丘」と呼ぶ展望テラスを設けます。展望テラスは300円程度の入場料を検討しています。4359e4b6.jpg

(日経ケンプラッツより転載 三分一博志建築設計事務所提供)

12階部分は「平和会議場」を整備し企業に貸し出すほか、部屋が空いているときは、平和学習の場として無料で開放します。1階は開放的な空間とし、原爆ドームを訪れた人などが休憩できるようにします。一部に、広島の特産品などを購入できる物産館を整備し、原爆ドームが物産の販売促進などを目的とした「広島県産業奨励館」だったことからその機能を継承します。fd4bdb68.jpg

(TSSスーパーニュースより)

建物の構造は既存部分が鉄骨鉄筋コンクリート造、増築部分は鉄骨造となります。
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(日経ケンプラッツより転載 三分一博志建築設計事務所提供)

2~11階は貸事務所とし、ビル東側には13階まで歩いて上れるらせん状の「スパイラルスロープ」を側面増築部分に設けて、エレベーターの利用を抑えてビルの消費電力を少なくするとともに写真パネルを並べて広島の歴史や復興を紹介すします。このスロープは避難経路としても使えるよう、勾配は8分の1に抑えます。46bcbe1d.jpg

(日経ケンプラッツより転載 三分一博志建築設計事務所提供)

建物の壁面は緑化するほか、一部を木製デッキで覆い、改修後のオフィスビルの圧迫感などを抑え、原爆ドームや平和記念公園と調和した景観としたい考えです。6fee59f6.jpg

(日経ケンプラッツより転載 三分一博志建築設計事務所提供)

ビルの建つ場所は地上から25mまでの高さ規制がかかる地域ですが、この計画は8月5日の広島市景観審議会でおおむね了承されました。審議会の杉本俊多会長(広島大学大学院工学研究院教授)は計画が周辺地域の増築規制を守っているほか、「平和学習など広島のまちづくりとして公共性が高く視認性の確保などに工夫している」と説明し市と景観に関する協議を進めていくことに同意しました。

さてここから余談になりますが関係者に聞いた話では当初の改修計画には平和会議場や緑化などは無く屋上テラスの高層化に市が難色を示した為に平和団体を巻き込む形で盛り込んだそうです。やはり広島の特に平和公園や原爆ドーム近くでは平和団体抜きで開発を進めるのは難しいのでしょうか。また今回導入される物産館や会議場というのは相生通りを挟んで北側の旧市民球場跡地で文化施設や複合スタジアムで取り上げられていたものですので跡地の議論に何らかの影響があるかもしれません。私個人としてはこのビルの2階ぐらいに現在八丁堀にあるカープのグッズショップ「カルピオ」を移転させればいいのではないかと思っています。更には「広島マツダ大手町ビル」に併設されていた機械式の立体駐車場が廃止になり2階から11階のオフィスビルに入居する企業団体は外部に駐車場を借りなくてはいけなくなりますのでこの辺が周辺の駐車場事情に少なからぬ影響を与えるかもしれません。

オリーブファクトリーに買い取られ建造物は全て取り壊されオリーブ畑になるという情報を頂きました(2017/1/9追記)
能美から江田島へ向かう海沿いの国道横に突如木造の建物群が並ぶ姿が見えてきます。最初はてっきり廃校を利用した工場かなとも思ったのですがそれにしては建物の数が多すぎます。「ユウホウテクノ能美工場」という看板を頼りに調べてみると戦前から続く東洋紡の子会社で現在も操業していることが分かりました。
2013年9月末をもって操業を停止しました(2013/10追記)

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更に大林組年史などを見ると工場の設立は明治25年とかなり古く、戦時中は海軍に接収され海軍第11航空廠の養成所となっていたようです。以下は(株)ユウホウのHPからの抜粋です。

■明治25年(1892年)
現在の広島県江田島市に朝日紡績が能美工場を設立
■昭和6年(1931年)
東洋紡との合併で東洋紡能美工場となる
■昭和17年(1942年)
東洋紡能美工場が海軍省に接収される
■昭和24年(1949年)
国より返還され、東洋紡の休止工場となる
■昭和28年(1953年)
東洋紡は休止工場を再興し、子会社の能美紡績を設立
■昭和31年(1956年)
東洋紡は現在の広島県福山市に子会社の福山紡績を設立
■昭和42年(1967年)
能美紡績と福山紡績が合併し裕豊紡績となる
■平成3年(1991年)
「株式会社 ユウホウ」に社名変更
■平成4年(1992年)
創立100周年(10月18日)

現在では不繊布のフィルターなどを作っているようです。
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工場の裏手には幹部用住宅らしきものが並んでいます。c54da9fa.jpg



裏手に回るとレンガの表面にモルタルを塗った建物群が見えます。06da0324.jpg

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工場敷地北西隅には従業員用の住宅が残っています。acff29e2.jpg

こちらは改装具合を見るとまだ一部は現役の様です。
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工場敷地の周りと歩いて1周してみましたが戦前の工場がほぼまるまる残っていることに驚きました。一部保存状態の悪い部分もありますが現在稼働していない部分は外部に開放すればやり方次第では倉敷のアイビースクエアの様に観光施設と整備すればやっていけるのではないかと思わせるものがありました。

・名称  : 株式会社ユウホウ能美工場
・所在地 : 広島県江田島市大柿町大君902番地
・施工  : 大林組
・竣工  : 明治30年~


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平成25年7月19日、国の文化審議会は登録有形文化財に、大正10年建築の「日新林業加計出張所(旧広島銀行加計支店)」を登録するよう文部科学相に答申しました。

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日新林業加計出張所は旧加計銀行として建てられ、統合や行名変更で芸備銀行加計支店、広島銀行加計支店としても営業していた。木造平屋建てだが、正面と側面の窓と高窓の間に庇がつけられているため2階建てに見えるユニークな建造物となっている。2013/07/27 MSN産経ニュースより


登録有形文化財は戦後急激な都市化等により近世末期・近代以降の建築が破壊される事例が相次いだ為に1996年の文化財保護法改正により従来の文化財「指定」制度に追加されたものです。従来の重要なものを厳選し強い規制と手厚い保護を行う「指定」制度と違いよりも緩やかに活用しながら保存すること制度です。建築後50年以上経過した建造物のうち地域に親しまれていたもの、地域の特色を残すもの、技術やデザインなど現代では再現することが難しいものなどが対象になります。

日新林業加計出張所は大正10年に加計銀行として建てられ、その後芸備銀行加計支店、広島銀行加計支店となりました。木造平屋ですが正面と側面に庇と窓をつけて,厨子2階建の町家風に見せています。屋根は寄棟造桟瓦葺で,出桁造の軒まで塗籠ています。。内部は吹き抜けとなっており庇上の窓は明り取りの高窓となっています。正面腰のタイル貼は昭和41年の改修で貼られたものですが,側面と背面に旧い腰壁竪板張が残っています。

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「広島県教育委員会 NEWS RELEASE」より

今回の登録有形文化財登録により安芸太田町では以前取り上げた旧筒賀村役場庁舎(現安芸太田町役場筒賀出張所)に続き2件目となります。

・名称  : 日新林業加計出張所(旧加計銀行)
・所在地 :  広島県山県郡安芸太田町大字加計3340
・竣工  : 大正10年(昭和41年改修)
・規模  : 平屋建
・構造  : 木造(土蔵造り)


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吉和に遊びに行った際にウッドワン美術館近くで木造の園舎が目に留まり立ち寄ってみました。

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かなり新しい建物に見えたのですが平成17年竣工とのことです。

高さを抑えた屋根に赤瓦を用いて田園風景に調和を取っていますが、単に周辺景観に配慮しただけではなく3つある教室を多角形にして出っ張った部分をガラスにするなど他にはない強烈な個性も持っています。また奥の廊下部分も天井に設けた明り取りの窓から採光を取っています。

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園舎の後ろには隣接する小学校の体育館が見えますが、設計を担当した車田建築設計事務所のHPを見ると隣接する小学校と同時に受注ようです。

横から見ると張り出し部分がのこぎりの刃のように連なる様子がよくわかります。
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教室からは直接園庭に出入り出来るようになっています。

木造のぬくもりと自然の明るさを求めている園舎ですがそれだけではなく所々に遊び心が入っています。5fa5fcdd.jpg



・名称  : 廿日市立吉和保育園
・所在地 : 廿日市市吉和1513番地
・設計  : 車田建築設計事務所
・竣工  : 平成17年
・規模  : 平屋建
・構造  : 木造(集成材大断面構法)
・規模  : 床面積357平方メートル



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