フガドコ

広島見るもの歩くとこ

2013年12月

「広島アンデルセン旧館から学び・語り合う会」に参加してきました。主催は日本都市計画学会中国四国支部、前半は取り壊しが検討されている広島アンデルセン旧館内部の見学会。後半は旧館の価値・魅力を再認識し語り合うワークショップという2部構成でした。

建築見学会はアンデルセンの店長さんに内部を案内していただきました。建築としての広島アンデルセン旧館ではなく店舗として、アンデルセングループのなかでの広島アンデルセンについて説明を受けながら営業中の店内をまわりました。

銀行時代から受け継ぐ天窓は北欧の白夜をイメージしているそうです。また天窓下の吹き抜けに置かれた仮設の売り場は広場に立つ市場のイメージだそうです。DSC_2422_182


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店内にはパンだけではなくワイン,や惣菜に花まで売っていますがこれは単にパンを売るだけでなくパンのある文化を伝える為です。日常にパンのある生活を伝えることでパンを食べてもらう、そんなっセージが込められています。

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更には館内にはデンマーク名誉領事館や玩具まであります。食という枠を超えて広島アンデルセンはヨーロッパの文化のテーマパークとでもいうべき存在なのです。この単にパンを売るのではなくパンのある生活、文化を伝えてきたこと、これここそがアンデルセンがアンデルセンたる理由なのだ思いいます。

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後半のワークショップでは複数のグループに分かれて様々な意見が交わされました。そもそも広島アンデルセンの解体が検討され始めたのはは創業70周年を迎える5年後の2018年に向け旧館の改装を計画したところ予商業施設として使うには耐震強度が足らないことが判明。耐震工事をすると費用が高額となり、建て替えを含めて検討することにしたということです。広島アンデルセンは度重なる改修で被爆当時のままなのは建物北側と東側の2階外壁の一部ですがこの外壁のコンクリート自体が脆くなっていて地震の際には崩落の危険があり不特定多数の人が出入りする商業施設としては危険ということです。この外壁を保存するには内側に新しい壁を造り補強するか、今の建物を解体して外張りの石材のみ新しい建物に張り付けるかという選択になります。また現在の旧館は柱が多く商業施設としては非常に扱いにくいということもありアンデルセンとしては出来れば建て替えたいのでしょう。

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アンデルセン旧館がどのようになるかは今後を見守るしかありません。ただ解体となっても今までアンデルセンが旧館を維持することにどれだけのコストをかけていていてくれたか、そしてそれによりどれだけの魅力を広島に与えてくれたかを考えると感謝こそしても批判をする気にはなれません。東京ではアンデルセンの本店が広島だとは知られていません。青山の店でそのことを知り広島の本店まで来る人も多いそうです。修学旅行でも広島アンデルセンは人気コースだそうです。広島アンデルセンの重厚な建物とパン文化のテーマパークはそんな人たちの期待に違わぬもので、広島の誇りです。ですので旧館は建て替えであろうと改修であろうと広島からパン文化を発信してきた広島アンデルセンの魂は継承してほしいと思います。。

今日の冷蔵庫はこんな感じ。
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1杯目は瀧鯉。灘にあった木村酒造が造っていましたが廃業。現在は櫻正宗が販売しています。12f8b035.jpg


天狗舞の山廃があったけど財布の中身が千円札一枚なので謹んで辞退。こんな財布でも飲める大須賀万歳♪

今日は白子の日。abe61fbe.jpg


1杯と1品で退散。しめて840円也。

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