南区の国道2号線の南側、本浦地区に地域の住民が資金を出し合い建設した本浦説教所があります。説教所とは僧侶に話しを聞く場所ですがこの説教所が最近になり1912年に法要が行われている写真が見つかり広島デルタ内では貴重な築100年以上の木造建築であることが判明しました

この建物の存在は以前から知っていて外観は何度か見ていましたが建物の中を見る機会はありませんでしたが。しかし説教所を管理する管理運営委員会が建物の修復作業の一環として傷みの激しい天井画の描き直しを呉市出身で広島市立大学OGの こだまこずえさんに依頼しその様子を公開しているということを知り見学させて頂きました。

現在では活動の拠点をドイツに移しているこだまさんはライブペイントや壁画を得意としていて広島では新己斐橋の橋脚の壁画などを手がけられています。絵を描くときは常に着物ということで畳敷の説教所にとてもお似合いでした。天井画は紙に描かれていましたが再現する画は耐久性のある杉板に描かれます。こだまさんが下書きした板を持ち込み説教所で実際の天井画を見ながら色を入れています。

見学の際にちょうど中国新聞さんの取材と運営委員会の会長さんがいらしていろいろとお話を聞くことができました。2012年より建物の修復をはじめそれ以前は板戸と木枠でしたが全てアルミサッシになり襖や御簾も全て新しくなりまし。建物原型からは離れますが実際に使い続けるのであれば妥当な判断でしょう。市が被曝建物に指定している説教所の修繕には補助金を申請するが可能ですが条件が厳しく使いづらいので地域の寄付金で修繕費を賄っているということでした。

会長さんが帰られる間際に片隅にあった柄の長い笏の用途について尋ねると説法の際に賽銭を集めるの使用するものだと教えてくださいました。建物中央から左右の聴衆に向けて差し出すのだそうです。

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