フガドコ

広島見るもの歩くとこ

2021年03月

広島市は現地での建て替えを計画していた北庁舎別館について隣接する北庁舎と一体での周辺への移転の可能性を検討を始めました。

市役所本庁舎の北側に位置する別館は貯金局跡地の市有地に1961年に被ばく者向けの健康管理施設である広島原爆被爆者福祉センター(原爆センター)として建設され1967年に増築を行いました。センターが千田町の広大工学部跡に移転した後は市の外郭団体や教育員会の一部が入居しています。バブル末期には、基町の青少年センターや音楽ホールを抱えた本庁舎に匹敵する高層ビルを建てるというツインタワー構想があったように聞きますがそれもバブル崩壊と市の財政悪化で消え去りました。

別館は老朽化が著しい上に増築部と手狭で段差もあり使い勝手が悪く、市では中国電力南側の袋町学区会館との集約を含めて現在地での建て替えを1年間検討してきましたが別館単体での建て替えでは市が想定している民間資本の活用は困難という事で隣接する北庁舎を含めての移転検討を行う事となりました。北庁舎は築40年で耐震改修済みな為、取り壊しはせず別館跡地と合わせて移転後の活用を検討することとしています。

市は2021年度の当初予算案に経費算出・課題整理・候補地選定・移転後の跡地利用の検討に900万円を計上しています。

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すでに本年度候補地を選出する業務を委託しておりすでに条件を満たす候補地を複数抽出しています。来年度末には基本方針を示す予定です。

業界紙の中建日報によれば市総務企画総務課は「本庁舎との連携を考えると、徒歩5分以内程度の範囲で検討したい」と言っています。

市は徒歩で5分程度の範囲内で検討するとありますが、この範囲内に存在する市の所有する北庁舎と別館のフロアを収容できるのは西側のみらい創生高等学校敷地に新築するか南側の職員会館と合築の男女共同参画推進センター(ゆいポート)ぐらいしか見当たりません。新築は考えにくいですしゆいポートも体育館など職員向け施設を転用しないと難しいです。民間のオフィスビルで考えるにしても既存の入居者の問題があります。可能性があるとすれば国泰寺高校南のNTTビルかJA広島ぐらいでしょうか?
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この中ではJA大手町支店の入るJAビルは本店機能は安佐南区中筋に移転しますし、9・10階は貸会場として運用してますので転用が他よりも容易かもしれません。
課題は幾つか思い浮かびますが、それでも北庁舎別館という長年広島市が抱えている都心の問題がひとつ動き出しそうです。

広島西部の玄関口であるJR西広島駅周辺の再開発が進んでいます。

西広島駅は広島市西部や廿日市岩国方面からのJR山陽本線と市内中心部へ向かう路面電車や路線バスとの乗り換えの重要な交通結節点であるにも関わらず、住宅地のある北部と商業地域の南部とが線路で分断されています。またに駅舎は古く上下線をまたぐ跨線橋には階段しかないうえに北口は住宅が迫りバスなどの大型車が駅に近づくことすら困難です。

これらの問題点を解決するための主に広島市とJR西日本が主体となり西広島駅周辺の再開発に取り組んでいます。

西広島の再開発事業は大きく分けて以下の5つに分けられます。

1)JR西広島駅の橋上駅舎化及び南北時通路の建設
2)西広島駅北口区画整理
3)同 南口再開発
4)広電会館跡地再開発
5)アストラムラインの延伸


このうち1)は老朽化した駅の建て替えと線路で分断されている住宅地の北部と商業地域の南部を結ぶの自由通路の建設を同時に行うものです。2)は北口周辺を区画整理し駅前ロータリーとアストラムラインの導入路である都市計画道路の設置と住宅地の一部を商業地域の用途変更、3)は民間主体の再開発ですが北口の一部の用途変更により建築条件が変わってくるのでそれを待つ足踏み状態であると聞いています。

1)は事業としては駅舎の橋上化がJR西日本、自由通路建設は都市計画道路となり広島市の分担になります。実際には広島市がJR西日本に工事を委託する事で一体化された事業となります。

新駅舎建設に先立って仮設駅舎建設と鉄道関連施設の移設を行い2020年後半から建設が本格化、年末ごろから駅舎の鉄骨が立つようになりました。

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現在は橋桁の鉄骨がすべて架かり床などの工事をしているようです。

JRによれば新駅舎は天井や壁の一部に木材を使い自由通路沿いには店舗が設置される予定です。
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暫定供用部分

当初の予定ではホームへの下りエスカレーターや南側へ伸びる通路などを除く主要部分の暫定供用開始を2021年春、全体の供用開始を2022年度末としていましたが、地盤条件などを含めた工期の精査により、暫定供用を2021年度末・全体供用を2022年度末に変更となりました。

1年後には部分的とはいえ新しい西広島駅を利用できるようになります。

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