先週、仕事で安芸太田町を駆けずり回る羽目になったのですが、そこはただで済ませないのがふがじんさん。
息抜きの間に人生やっているといると定評のあるふがじんさんです。下手に遠出でもさせようものなら思いっきり趣味に走ります。まあ、通り道ですし全体からすればほんの20分少々ぐらいのロスなので勘弁してもらいましょう。

かっての可部線加計駅は更地の駐車場になっています。元々加計駅は市街地の中にあり、幹線道路から外れた場所にあるの道の駅的な用途にもならないのに馬鹿でかい駐車場を作ってどうすんの?といった感じです。廃線後しばらくは第3セクター等での鉄道の復活を望む声が多かったのですが町の財政は県内でも屈指のずんどこぶりで、とてもそんな余裕はなく、夢を絶つ為にとっとと壊してしまったのが真相でしょう。うーん、どこかの現在進行形の話とよく似ています。

鉄道の復活が幻となったあとも地域の有志であるキハ28保存会の皆さんがJRから譲渡されたキハ28と線路の整備を続けられ、町のイベント時にはわずか100mしかない線路ですが運転をし、町興しに貢献しています。

そんな加計駅に2008年3月、新たな車両が加わりました。
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マクラギ更換機「KHR-106A」熊谷組が1968年に製造し、国鉄から新潟の蒲原鉄道へ譲渡され、廃線後は岡山の片上鉄道保存会で保存、2008年加計のキハ28保存会に譲渡されました。現存するマクラギ更換機の中でももっとも古株の車両です(というか、このシリーズほかに現存するの?)

後ろ側。片上鉄道保存会で整備されていたので実にきれいです。
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ここの家主のキハ28。
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普段は車庫の中です。

ポイント切り替え器も残っています。
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駐車場の真ん中にポツンとホーム(の1部)が残されています。
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どうせ残すのなら線路も残せばキハ28と合わせて鉄道公園の趣になったのでしょうが、もったいないことです。どーでもいいけどホームの切断面を無理やり河原石積みにするのはやめい。まだブロックの方がましだ。

可部線の車両保存といえば安野駅のキハ58。
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ココも旧加計町です。

安野駅はホームと駅舎がほぼ完全形で残っています。
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車両内部は時間貸しをしてくれるそうです。
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車両後部は椅子が取り払われ、お座敷列車の状態で宴会も出来ますが、花のシーズンには結構な人が来ますので落ち着かないかも。

駅舎・ホーム・機関車を入れるとこんな感じです。
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安野駅といえば猫の駅長。
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駅長かどうかは知りませんがえらくふてぶてしい大猫がベンチで毛づくろいをしていました。

私の田舎は旧湯来町なのでかっては可部線で帰省したものです。なのでこの両駅の車両の色は実に懐かしいです。
加計駅と安野駅に分けて保存するよりも1箇所にまとめるほうが誘客・整備の両面からもいいのでようが、そこは地元の人の思い入れがあるので難しいとこです。個人的には加計の機材をポイントを含めて安野に持っていけばかなりの規模の鉄道公園になると思います。