本日は広島城で開催の展示会へ。

明治から戦後まで、広島城に限らず広島市街の写真展です。
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入館料は大人360円。思うんですが3,000円くらいで年間パス作ってくれませんかね。なんか月一くらいで来ている気がするので。天守閣内に入ると常設の1階から3階はすっ飛ばし特別展の4階に。一気に上がるとさすがに息切れ。
展示は実に興味ある資料ばかりで、外堀の立町御門の石垣が日露戦争後まで残っていたのは初めて知りました。そのほか戦前の中央郵便局に五階楼といった猿楽町、細工町の戦前の町並みの写真に住吉神社、東照宮の桜の馬場と原爆で吹き飛んだ城下町の名残を残したハイカラな町の資料を存分に堪能できました。感謝すべき企画展でした。

広島城からの戻り際に市民球場でしていた記念撮影会を覗きます。
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これは広島の写真家さん達の共同企画。
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グランドでスタンドをバックに思い思いに撮影。

スコアボードのメンバー表示のところに漢字表記でメッセージを出しています。
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さて、本日の中国新聞に旧市民球場は広島城の一部であり跡地利用は遺構の保存についても考えるべきという記事が出ていました。記事自体は割りと公正な立場で書かれていたと思います。強いていうなら遺構の埋め戻しを強調し気味なことと広島城の遺構の保存をうたうのに市民球場自体の保存には触れていないことが気にはなりますが頭で「祈念施設か集客施設かでゆれている跡地問題」と書いていますのそう目くじら立てるものではないでしょう。
広島城の学芸員の方も自らのHPで市民球場はほじくり返すと間違いなく遺構が出ると言われていますのでそうなんでしょう。
元々市民球場のある場所は文化財の埋蔵包括地域ですので事前に調査が必要です。当然その費用と数ヶ月に及ぶ調査期間は事業を行う者には重い負担となりますが元々AFHのスタジアム案は小さなメインスタンド案から恐竜のように進化しピースヒルまで拡大しましたので工事箇所が遺跡にかかるなら元の姿に戻ればいいだけの話。むしろ商工会議所の移転を抱えている広島市案のほうが大変なのです。

ところでこの記事は広島城の土塁・石垣が内堀の外には姿を見せてないようなことを書いてますがそれは間違い。6f82cacd.jpg


高等裁判所の裏にL字型の土塁が残っています。私としては残ったこっちの土塁を整備し埋められた堀を戻して欲しいなあ。
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そうなるとRCCの新館が消えるんですけどね。

ついでに言うなら広島城の現存の石垣にも少々突っ込みを。

この石垣は二の丸の東側ですがおかしいのが分かりますでしょうか。959ddba7.jpg

この写真の中央上部は後世の積み直しなのですが、元々の積み方は石を横に積んでいくのに新しい部分は斜めに落とし込んで積んでいます。同じ積みなおすなら文化財の修復なのですからもう少し気を使って欲しいです。

市民球場に話を戻すと現在の内野スタンドは2階も合わせて約18,000席。リニューアルで少々減らしてもこれだけでJリーグの規格はクリアします。地下に影響しない柏台の様な仮設に毛の生えたスタンドでも立てれば楽に2万越えしますので全く無問題なのですよ。もっとも建築的には美しくないのでスタ熊さんのセンスが許さないかもしれませんが。

まあ、世界にはこんなスタジアムもあるし気にしない。
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アメリカのユナイテッド・サッカー・リーグにプエルトリコで唯一所属するサッカーチーム、バヤモンのプエルトリコ・アイランダーススタジアムです。1974年完成のスタジアムを野球チームが消滅したので2004年にサッカースタジアムに改装。12,500人収容だそうです。

グーグルマップでは改装中の様子が見えます。c7aa7e88.jpg



まっ世界は広いということで今日は締めます。