8月もひろしまジン大学へ参加したのですが、これは第3土曜日の通常授業ではなく7日に行われた特別授業。
タイトルは
ピース・コミュニケーション ~『平和』は、いつも伝わらない~

この日の講師はひろしまジン大学の先輩というかこの手の街中大学の先駆者シブヤ大学の理事の伊藤剛さん。
伊藤さんは若者向けのタブロイド紙「GENERATION TIMES」の発行をしたり東京外国語大学で紛争地からの留学生達と戦争を作る広告技術(プロパガンダ)を戦争を終わらせることにつけるかの研究をしています。

最初に数分間の映像が流れます。第2次大戦後、毎年の様に起きている戦争を文字で示し、それが次々に現れていくことで世界で戦争が繰り返されていることを示す映像です。

「戦争の最初の犠牲者は真実である」
ここで話は戦争広告についての話になります。イラクのクウェート侵攻の際、イラク兵が乳児を保育器から出し床へたたきつけたという証言を米国議会した15歳の少女が実は駐米大使の娘だという話。この行為は米政府の諸外国の米に対する印象を悪くしない戦略からだった。
ボスニアでは民間の広告会社が「民族浄化」をアピールしていたことという話が続きます。

メディアと戦争の関係性、何故メディアが戦争に協力するかといえば新聞は戦争報道に連れて部数が拡大するからだと。

ここで実際に使われた戦争広告や映像の写真を紹介します。政府は「表現」をしたい芸術家や知識人に資金と機会を与えることで魅力的な戦争広告を作ることができるのです。

ここで反戦広告に話が移行します。

「何故(反戦・平和)広告で戦争は止められないか」
伝えると伝わるは違う。表現は手段によって伝わり方が違う。

他人と自分は違う前提を持っている。一方的な「プレゼンテーショーン」ではなく相手の前提を読み解く「コミュニケーション」じゃないと伝わらない。
Comunication Insight 伝えたい相手の心の中を洞察する。
Insight = 相手の本音を探ること。伝わらない理由を考える。

ここで数人づつのグループに分かれてワークショップを行います。このワークショップでは他人が自分の考えと違う前提・発想なのだということを理解します。

マスメディアは情報を編集する。その前提は公正中立でも客観的でもない。メディアはメディアの考える大衆・世論向けに情報を編集する。メディアリテラシーメディアを疑うことはメディアの前提を理解すること。
そして自分の前提自分リテラシーを持つ。

最後に紛争予防とは何かという話になります。
戦争ががビジネスである以上、予防がビジネスにならないと戦争は予防できない。
戦争を防災や医療と同じように起きることを前提とした問題として考えたらどうだろうか。起こることが前提として考えたら防ぐ方法も考えられるのではないだろうかということです。
Peaceとは人の価値観が違うことが前提。

人にないかを伝えるにはその人の思考の前提を知ろうとしなければいけない。
それが平和への道なのだということを考えた時間でした。