広島市は平和公園内の公衆トイレの建て替えを進めています。

平和公園内には原爆ドーム横を含めて5箇所の公衆トイレがありますが建てられたのが1980~83年と建築から30年以上が経ち老朽化が目立つこと、個室のほとんどが和式であることなどから使いにくいとの声が市に寄せられていたため2013年度より事業着手しました。

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(Googleストリートビューより)

維持管理費節減のため現在の5箇所は4箇所になります。原爆ドーム横と資料館東館北側の2箇所は現在地で建て替え、平和の鐘近くの1箇所は約100m南の供養塔南側にレストハウス裏手の1箇所は園路から見やすい箇所に移設し、国際会議場裏手の1箇所は廃止となります。

広島市は新しい公衆トイレのデザインを平和祈念資料館や平和公園を手がけた丹下健三事務所に依頼しました。


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供養塔南側

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資料館東館北側

新しいトイレは杉板型枠木目の打ちっぱなしにガラス、等間隔の柱と平和資料館を連想させるデザインで外光を積極的に取り入れ個室はすべて洋室となりました。

建て替えは年に1箇所のペースで行われており2016年に最初の供養塔南側、翌2017年に資料館東館北側の建て替えが完了しました。