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6月27日の広島県議会でサッカースタジアムに関する大変興味深い答弁が行われました。

質問をしたのは安佐南区選出の公明党広島県議団幹事長でもある栗原俊二議員です。

栗原県議は民間の調査会社に依頼し県内の20~69歳の男女1261人を対象にアンケートを実地しました。
今回の調査ではサッカースタジアムに関心がある人とそうでない人とが拮抗しているという結果が出ました。
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栗原県議はスタジアムの建設を進める検討委員会が始まったものの関心のない県民も多いというアンケート結果が出たために県がサッカースタジアムに対してどのような姿勢で臨むかを質しました。

栗原県議
「サッカースタジアム検討にあたっては必ずしも建設を望んでいない人が相当数いるという認識から始め結論を導いていく必要があるが 今後の検討協議会をどの様に進めるのか」1c4693ff.jpg



地域政策局・梅木局長
「建設そのものの是非も含め幅広く議論してもらい行政や経済界に提案していただくこととしております」2e720474.jpg



この答弁からサカスタを推進する人々から「建設するための検討委なのに建設の是非から議論するのはおかしいのではないか」と指摘を受けていた検討委員会の進め方を県も支持しているいうことが分かりました。

またサッカースタジアム建設の是非についての問いには「どちらとも言えない」という浮動層がもっとも多いという結果が出ました。
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この結果に対し栗原県議はスタジアム建設の機運が県内全域に広がってないと分析し、関心の薄い層に関心を持ってもらえるような取り組みの中身にしていかないといけないと思うとインタビューで答えています。87f0f658.jpg



7月にはサカスタ建設のための2回目の検討委員会が開かられる予定ですが県民の関心をどう高めるかも議論しないといけないのかもしれません。

サンフレッチェ広島・広島県サッカー協会・サンフレッチェ広島後援会の3者は5月26日に行われたスタジアムシンポジウムで広島県・市に対して要望していた複合型スタジアムの設置場所を旧広島市民球場跡地1本に絞り取り組んでいくことを発表しました。
 専用サッカー場は旧球場跡に
広島市内でのサッカー専用スタジアム建設を目指す広島県サッカー協会とJ1サンフレッチェ広島、同後援会は26日、旧広島市民球場跡地(中区)に3万人収容のスタジアム建設を想定して活動する方針を初めて示した。同市中区であったシンポジウムで発表した。

 サンフレの小谷野薫社長は「スタジアムは街づくりという議論をもっと活発化し、理解と賛同を得ることが重要」と強調。その上で街づくりの観点から「球場跡地を活用した、3万人規模のスタジアムが最も有効と考える」と説明した。

 3者は多機能複合型を理想に掲げており、球場跡地に建つスタジアムのイメージ図も公表。これを基に幅広く意見を募り、広島に合った機能を持つスタジアム像を具体化する考え。県協会の小城得達会長は「さまざまな意見を吸収しながら、議論を進めたい」と話した。

 3者は昨年8月に建設に向けた運動を本格化して以降、候補地を「市中心部」とだけ示していた。小谷野社長は「建設を希望する方々の意見をまとめて賛同の輪を広げるため、立場を明確にした」と意図を説明した。

 現段階で建設費などは詰めていないが、小谷野社長は「専門家の意見も聞きながら、経済効果なども含めて出せる情報は出していきたい」とした。3者はスタジアム建設に向けて昨年8月から署名活動を始め、現在約38万人分が集まっている。中国新聞ネット版 2013/05/27より転載

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サンフレッチェ公式HPより

これまで3者は「交通の便のいい市内中心部」ということで場所は明確にしていませんでしたがこのシンポジウム冒頭で小谷野社長の口から38万人のスタジアム署名のお礼とともに発表されました。

この後各地の事例紹介や現在のエディオンスタジアム(ビッグアーチ)の問題点などが発表されましたが
その中で新スタジアム案について出てきたのは主に次のものです。この中には図面上だけのものも含まれます。
1) 場所は旧広島市民球場跡地
2) 3万人規模
3) 跡地にかかる高さ制限をクリア
4) 2階部分デッキとして周辺への回遊性を持たせる
5) 都市公園から外れる商工会議所部を商業施設や事務所等が入れる複合施設とする
6) スタンド下は西・北側をスタジアム関係諸室とし使い東・南側をフリースペースとする
7) 西側メインスタンド3階部分に企業・ラウンジスペースを設ける
8) 南側は威圧感を与えないようにセットバックし前面を交通広場にする
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球場跡地にスタジアムを建設する際に問題となるのは併設する施設の種類と規模です。仮に周辺の文化施設の更新・統合を行うのであれば4階吹き抜けの青少年ホールなどもありスタンド下だけでは全く足りません。この点に関しては小谷野社長は翌27日の公式携帯サイトのインタビューの中で「正確に言えば、2万5000人~3万人。MAXで3万人。スタジアムデザインの過程で複合機能を強化するという方向性も出てくれば、2万5000人の規模も考えられます」と回答しています。

更に球場跡地再開発の障害として過去に跡地検討員会でも課題に上がっていた周辺の民間施設ですが今回は商工会議所を建て替えない場合のイメージも発表されました。7e17b272.jpg


しかしながら商工会議所よりもPL教団の方が移転のハードルが高い状況ですのでこの辺りの調整も必要です。

さてサカスタ候補地としては市内中心部ということでは中央公園も候補に上がっていて松井市長や久保会長も一時期関心を示していました。特に国際試合の開催を望む人達からは強い支持があったようですが私は中央公園の可能性は低いと考えます。広島市の現在の計画では基町市営住宅を修繕改修をしながらあと30年使うことになっています。仮に中央公園にサッカースタジアムを建設する場合は市営住宅を廃止する30年後の都市計画を策定しなければなりませんがその様な作業は短期間で出来るものではなく早期のスタジアム着工は不可能になります。交通の便でいいますと確かに中央公園近くにはJR新白島駅が建設中ですが公園と駅との間には市営住宅があり試合終了後に道からはみ出した駅に向かう大量の観客が市営住宅敷地に入り込んだり無断駐車をする可能性が高く住民から反対の声が上がることは容易に想像で出来ます。また周辺には民間の駐車場も乏しく結局紙屋町界隈に停めて歩くしかないのではないでしょうか。
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Wikipediaより
規模に関してもあるかないかも分からないあっても5年10年に1回程度の国際試合を想定した巨大なスタジアムを造り建設コストや管理運営コストで広島市やサンフレッチェの財政を圧迫するよりも広島という街やサンフレッチェの規模に合い街づくりに寄与するスタジアムがふさわしいと私は思います。

12月16日の日曜日にJ1で初優勝したサンフレッチェ広島優勝パレードと優勝報告会を開かれました。

パレードは田中町交差点から白神社前交差点までの平和大通り約840mをオープンカー2台とオリンピックのパレードにも使われたオープンバス2台で行われ、優勝報告会は平和公園の資料館前で開かれました。

このイベントはサンフレッチェ広島後援会や中国新聞、県、市などが主催し、パレードに6万2千人、その後の優勝報告会に2万人の計8万2千人が集まりました。中国新聞社は会場周辺で裏が紫の特報を4万部配布すると報じていましたので主催者としてはそれぐらいの人数を予想していたのでしょうが実際はそれを大きく上回る人数が文字通り十重二十重に平和大通りのパレード一行を囲みました。

このパレードは正式発表がほんとに直前、かつ衆議院選挙投票日とクラブワールドカップ決勝ということでいろいろ物議をかもしたのですがこれはクラブワールドカップ出場とアジアチャンピオンリーグ出場でオフの期間が非常に短くこの辺りでしか予定が組めないので致し方ないということでした。主催関係者からの話ではもしもクラブワールドカップの決勝まで残っていたらパレードは翌17日の月曜日に行う予定だったということです。

会場に着いたのは1時間半前の12時半。その段階で平和大通りは多くの人があつまり最前列には場所取りのシートや新聞が敷かれていました。私は人の特に集まるであろうスタート地点やゴール付近は避けて並木通り交差点付近で待機していました。

パレード開始の1時間ほど前アナウンスして回る元スタジアムDJの石橋広島市議。6cfa6866.jpg



開始時間となりスタートしますがまず人の多く集まる三川町交差点で一端立ち止まりファンサービスです。
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先頭の石橋市議はマイクを持って歩いています。dac73587.jpg




オープンカーに乗った会長と監督が沿道に交互に優勝のシャレーを見せます。a6fcee68.jpg



ここまですべての写真に写っている石橋広島市議。2b4cecd1.jpg

この人が一番うれしそう。「おめでとう」と声をかけて2言3言言葉を交わしました。手にしているのが中国新聞配布の特報です。

オープンカーはロードスターではなくRX-8のオープンカー改造車。ae733d09.jpg

マツダの初荷式やフラワーフェスティバルなどでも走った事があるそうです。

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2台目のオープンカーには社長とキャプテン佐藤寿が乗り沿道に手を振ります。b7ab5cd0.jpg



続くオープンバスからも選手やスタッフが手を振ります。

CWCで満身創痍の西川も先頭でファンに元気な姿をアピールしていました。f729487a.jpg


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移籍の話が各種報道に出ていた森脇も2台目のバスの最後尾で手を振っていました。5818aa9c.jpg



バスが通り過ぎたので反対側に回ってもう一度見物します。
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パレードは白神社前で終了です。ここで多くの見物客は優勝報告会のある平和公園に向かいますが平和大橋の歩道が狭いのと手前に信号のある交差点が3つあり、思うよう進めません。周辺住民の反対でとん挫した歩道橋新設と交差点廃止を盛り込んだ広島市の計画が正しいことを証明するような形になりました。

そんなこんなで現地にたどり着いたのは15時15分と報告会開始時間をオーバーしてしまいましたがまだ始まる様子はなし。結局30分ほど遅れてのスタートになりました。3917c0f5.jpg



優勝報告会では森保監督や佐藤寿人らがスピーチをしました。

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スピーチ終了後は来賓からの祝辞が続きます。

先頭バッターの湯崎広島県知事がいきなり「スタジアムほしい?」と切り出して会場は騒然とします。司会の石橋市議は横で踊りだす始末(笑)73f163d5.jpg

この後「来年も入場者数が多かったら考えます」と言うと会場の一部からはブーイングで出ます。ここで石橋市議が「僕がドキドキするので知事へのブーイングは止めて下さい」と締めます。

続く松井広島市長は「私は祝辞を読むだけです。」「こういうとこで何か言うとう横の石橋のお兄さんが追及するので」と言いながらも最後には「知事の意見に賛成します」とスタジアム建設に賛意を示しました。fbfbd617.jpg



その後に登壇した深山広島商工会議所会頭、木山広島市議会副議長もスタジアム推進を協力を表明し、岡谷中国新聞社長が「スタジアム建設が決定したようなお話ですが真実を報道する地元紙としては明日の朝刊がどうなるかサポーターの皆さんチェックしてください」と続きます。

越智広島電鉄社長もスタジアム建設の応援を表明します。fd29eafc.jpg



久保会長の感謝の挨拶と万歳で報告会は終了となります。

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その後は各選手のマイクの奪い合いと押し付け合い。

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千葉が森脇に「何か言うことあるだろ」と言いましたが最後まではっきりしたことは森脇の口からは出ませんでした。優勝させてくれただけで感謝なんだから言いたいことあるならはっきり言っても良かったと思うんですけどね。

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最後に石橋市議にお疲れ様でしたと挨拶。0e22a5f1.jpg



翌日の地元紙中国新聞は全国紙各紙が選挙一色の中ではサンフレッチェ優勝パレードを右下とはいえカラーで1面に入れてくれました。選挙翌日の新聞なんてひたすら時間との戦いです。そんな中で貴重な時間とカラー印刷のコストを割いてサンフレッチェを祝ってくれました。パレード会場で配った小旗や特報を用意するのだってただじゃありません。ただただ感謝です。

追伸:小旗は駅伝の在庫整理という情報を頂きました。きちんと隅に貼るシールとセットで配ったんだしええじゃん(笑)

11月24日サンフレッチェ広島は本拠地広域公園陸上競技場(広島ビッグアーチ)でJ1優勝戦を決めました。
本拠地最終戦でセレッソ大阪を4対1で下し、同日に2位仙台が新潟に敗れた為シーズン最終戦を待つことなくの優勝となりました。

2度のJ2への降格や度々の経営危機を乗り越えてクラブ創設20年目の節目に勝ち取った日本一でした。

この日の試合は早々に入場券が完売し、各種ののチケット引換も終了という前代未聞の事態で急きょクラブ側もバックスタンド上部の開放やホームとビジター間の緩衝帯の縮小等の策を講じて最大入場者数を34,500名まで拡張して試合当日を迎えました。

まさかこんなものをビッグアーチで見ることになろうとは。70b89de4.jpg



私はいつも試合開始直前に競技場入りし待機列に並ぶのは初めてでしたが一般入場待の待機列は補助競技場をぐるりと回り山側の通路を折り返す程の長さとなりました。Twitterなどを見ていると最終的に列が解消したのは試合直前の様でした。

試合開始1時間ほど前に席に着いたのですがその頃から雨が降り始め試合が始まることにはスタンドにはカッパの花が咲きました。
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前半17分に高萩が1点目を決めます。私はバックスタンドのアウェー寄りに座っていたのですがその真ん前でのシュートです。c8718c1e.jpg



ゴールパフォーマンスも目の前で。これを目の前で見れただけでも感激ものです。36ebb1f8.jpg



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この後も次々とゴールを決め4対1でセレッソに勝利しましたが仙台のアディショナルタイムが6分と長くしばしの間選手も様子が分からず雨の降るピッチで立ちすくんでいましたがやがてベンチから選手・スタッフが飛び出て優勝したのだと分かりました。

正直この日に優勝が決まると思っていなかった人は多かったのと試合終了後の空白の時間が長かったかた為に少々拍子抜けした感がありましたが、それも目の前で抱き合う選手やセレモニーの準備が進むのを見ているとああ優勝したんだなという実感が沸いてきました。

雨上がりの寒いビッグアーチで目の前で流れる優勝セレモニーやインタビューを見ながらスタンドに立っているだけなのに嬉しく暖かな気分に自分がなっているのが感じられて「ああこれが優勝なんだ」と思いました。

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終わりに今回本当に感謝したいのはこの試合を無事に行うために奔走してくれた運営の方々です。

例えばコレ。間を空けて座りがちなベンチシートに詰めて座ってもらうために1人分のスペースを示す養生テープを貼っています。a215914c.jpg

これがどれだけの時間と手間を要するかは容易に想像がつきます。

もう一つがコレです。ビジター応援席での対応です。
これが試合開始前。9ebc76a6.jpg

左の方の観客は桜色のカードを持っていますが明らかに反応が違います。

それがハーフタイム終了後にはこうなります。6d13d96e.jpg



クラブスタッフが電光掲示板下に誘導しました。f98b4d7f.jpg



34,500人の観衆を想定し事前に緩衝エリアを減らしてまで確保した席が雨の影響などで32,724人しか埋まらなかった為に出来た措置なのではありますがこの辺り臨機応変に動きトラブルを防いでくれた運営に感謝です。

そしてサンフレサポが紛れ込んでいると承知の上で「さあっ声を出して応援しましょう」とカードを配りやんわりとユーモアに盛り上げてくれたセレッソサポーターにも感謝です。

この日曜日にアンジュヴィオレ広島の試合を観に行きました。

会場の草津グランドは水たまりのあるグランドでしたが土埃で目が開けられなくなるような前回よりも思い切ったプレーが出来ていたと思います。
結果は5対0でアンジュヴィオレ広島の勝利。この日誕生日の16番小堤あすか選手が4得点の活躍。
これでアンジュヴィオレ広島は開幕からの連勝を5に伸ばしました。

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