広島西部の玄関口であるJR西広島駅周辺の再開発が進んでいます。

西広島駅は広島市西部や廿日市岩国方面からのJR山陽本線と市内中心部へ向かう路面電車や路線バスとの乗り換えの重要な交通結節点であるにも関わらず、住宅地のある北部と商業地域の南部とが線路で分断されています。またに駅舎は古く上下線をまたぐ跨線橋には階段しかないうえに北口は住宅が迫りバスなどの大型車が駅に近づくことすら困難です。

これらの問題点を解決するための主に広島市とJR西日本が主体となり西広島駅周辺の再開発に取り組んでいます。

西広島の再開発事業は大きく分けて以下の5つに分けられます。

1)JR西広島駅の橋上駅舎化及び南北時通路の建設
2)西広島駅北口区画整理
3)同 南口再開発
4)広電会館跡地再開発
5)アストラムラインの延伸


このうち1)は老朽化した駅の建て替えと線路で分断されている住宅地の北部と商業地域の南部を結ぶの自由通路の建設を同時に行うものです。2)は北口周辺を区画整理し駅前ロータリーとアストラムラインの導入路である都市計画道路の設置と住宅地の一部を商業地域の用途変更、3)は民間主体の再開発ですが北口の一部の用途変更により建築条件が変わってくるのでそれを待つ足踏み状態であると聞いています。

1)は事業としては駅舎の橋上化がJR西日本、自由通路建設は都市計画道路となり広島市の分担になります。実際には広島市がJR西日本に工事を委託する事で一体化された事業となります。

新駅舎建設に先立って仮設駅舎建設と鉄道関連施設の移設を行い2020年後半から建設が本格化、年末ごろから駅舎の鉄骨が立つようになりました。

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現在は橋桁の鉄骨がすべて架かり床などの工事をしているようです。

JRによれば新駅舎は天井や壁の一部に木材を使い自由通路沿いには店舗が設置される予定です。
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暫定供用部分

当初の予定ではホームへの下りエスカレーターや南側へ伸びる通路などを除く主要部分の暫定供用開始を2021年春、全体の供用開始を2022年度末としていましたが、地盤条件などを含めた工期の精査により、暫定供用を2021年度末・全体供用を2022年度末に変更となりました。

1年後には部分的とはいえ新しい西広島駅を利用できるようになります。